突然、家中の電気がプツンと消えて真っ暗に…。「ブレーカーが落ちた!」と焦ると同時に、こんな不安が頭をよぎりませんか?
「急に電源が切れて、大切な家電やパソコンが故障したのではないか」
また、分電盤を確認しても「スイッチは落ちてないのに電気がつかない」という不思議な現象に困っている方もいるでしょう。
この記事では、以下の内容を徹底解説します。
- ブレーカー落ちによる家電故障のリスクと確認ポイント
- 落ちてないのに停電している場合の意外な原因
- 落ちたブレーカーの種類別、正しい復旧手順
読み終える頃には、現在のトラブルを安全に解決し、今後家電を故障から守るための具体的な対策がわかりますよ。
※2025年12月15日 記事の内容を最新の情報に更新しました。
ブレーカーが落ちると家電は故障する?
結論からお伝えすると、ブレーカーが落ちたこと自体で家電が即座に故障する可能性は低いです。
なぜなら、ブレーカーは異常な電流を遮断し、家電や配線を火災などのトラブルから守るための「安全装置」だからです。
故障リスクが高い3つのケース
基本的には安全ですが、以下のような状況では家電に大きな負荷がかかり、故障につながる恐れがあります。
- ハードディスク書き込み中のPCやレコーダー
- エアコンや冷蔵庫(コンプレッサー稼働中)の急停止
- 短時間に何度もON・OFFを繰り返す(サージ電圧)
特にパソコンなどの精密機器は、予期せぬ電源断でデータ破損やOSの不具合を起こしやすいので注意が必要です。
復旧後の動作チェックリスト
電気が復旧したら、念のため以下のポイントを確認してください。
- 電源プラグ周辺から焦げ臭いにおいはしないか
- 電源を入れた際に異音はしないか
- 時計機能や設定がリセットされていないか
- エラーコードが表示されていないか

ブレーカーが落ちてないのに停電する原因
「電気は消えたのに、分電盤のスイッチはすべて上がっている」
この現象で困っている方は、以下の2つの原因を疑ってください。
スマートメーター機能による遮断
近年多くの家庭に導入されている「スマートメーター」は、契約アンペアを超えると内蔵スイッチで自動的に電気を遮断する機能を持っています。
物理的なスイッチは落ちません。この場合、以下の特徴があります。
- 約10秒〜1分後に自動で電気が復旧する
- 何度も繰り返すとロックがかかる場合がある
まずは家電の使用を減らし、自動復旧を待ちましょう。
地域全体での停電トラブル
ご自宅だけでなく、近所の家や外の街灯も消えていませんか?
その場合は、地域一帯の停電トラブルです。
スマートフォンで電力会社の「停電情報」を確認し、復旧を待つしかありません。
種類別!ブレーカーの正しい復旧法
物理的にブレーカー(つまみ)が下がっている場合は、どのスイッチが落ちたかによって正しい対処法が異なります。
アンペアブレーカーの直し方
分電盤の左側にある大きなスイッチで、「家全体での電気の使いすぎ」が原因です。
- ドライヤー、電子レンジ、エアコン等の電源を切る
- アンペアブレーカーを上げる
一度に使用する家電を減らすか、時間差で使うようにしましょう。
安全ブレーカーの直し方
分電盤の右側にある小さな複数のスイッチで、「特定の部屋や回路の使いすぎ」が原因です。
- 電気が消えた部屋の家電のコンセントを抜く
- 落ちている小さなスイッチを上げる
キッチンやリビングなど、特定の場所で高出力家電が集中していないか見直してください。
漏電ブレーカーの特定と対処
分電盤の中央付近にあるボタン付きのスイッチです。
これが落ちた場合、家のどこかで漏電している危険な状態です。
火災や感電を防ぐため、以下の手順で慎重に「漏電箇所」を特定してから復旧してください。
- すべての「安全ブレーカー(小さいスイッチ)」を下げる
- 「漏電ブレーカー」を上げる
- 「安全ブレーカー」を一つずつ順番に上げていく
- 上げた瞬間に漏電ブレーカーが落ちた回路が「漏電箇所」
漏電している回路(部屋)が特定できたら、その安全ブレーカーだけを「切」にしておき、すぐに電気工事店へ連絡してください。

家電の故障を防ぐ5つの対策
ブレーカー落ちは家電に少なからずダメージを与えます。
大切な家電を故障から守るために、今日からできる5つの対策を紹介します。
1. 雷サージ対応タップの使用
雷の日やブレーカー復旧時には、一瞬だけ過大な電圧(サージ)が流れることがあります。
数千円の雷ガード付き電源タップを使うだけで、数万円するテレビやPCを守れます。
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2. パソコンにはUPSを導入
テレワーク中やゲーム中にブレーカーが落ちると、データが消えるだけでなくHDDが故障するリスクがあります。
UPS(無停電電源装置)があれば、停電時も数分間電力を維持できるため、安全にシャットダウンできます。
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3. 契約アンペア数の見直し
「ドライヤーを使うといつも落ちる」「冬場は頻繁に落ちる」
これは契約アンペア数が生活スタイルに合っていない証拠です。
基本料金は少し上がりますが、ストレスや家電故障のリスクを考えれば必要な投資と言えます。
4. コンセントを抜いて復旧
ブレーカーを上げる前に、主要な家電のコンセントを抜く習慣をつけましょう。
通電再開時の急激な電流(突入電流)による故障を防げます。
5. 古い家電の買い替え
10年以上前の家電は消費電力が大きく、劣化により漏電リスクも高まります。
最新の省エネ家電に買い替えることで、ブレーカー落ちを防ぎ、電気代の節約にもつながります。
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よくある質問(Q&A)
ブレーカーや停電について、よく検索される疑問にお答えします。
スマートメーターによる自動遮断か、地域一帯の停電、あるいは電球切れの可能性があります。
まずは近所の状況を確認し、スマートメーターの場合は数分待ってみてください。
落雷の影響や、送電線の切り替わりなどで「瞬時電圧低下(瞬低)」が起きている可能性があります。
一瞬でもPCなどが落ちることがあるため、頻繁に起きる地域ではUPSの導入をおすすめします。
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雷サージが電源線や電話線から侵入し、家電を壊すことがあります。
可能であれば、PCなどの精密機器のコンセントを抜いておくのが最も安全です。
まとめ:焦らず原因を特定し家電を守ろう
ブレーカーが落ちても、基本的には安全装置が正常に働いただけですので、過度に恐れる必要はありません。
しかし、対応を間違えると家電の寿命を縮めることも事実です。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- ブレーカー落ちは家電を守る動作だが、PCやHDDはデータ破損に注意
- 落ちてないのに停電の場合は、スマートメーターの自動復旧を待つ
- 漏電ブレーカーが落ちたら、手順を守って漏電箇所を特定する
- 頻繁に落ちるなら、契約アンペアの見直しが根本解決策
突然電気が消えると慌ててしまいますが、まずは落ち着いて「どのブレーカーがどうなっているか」を確認しましょう。
正しい知識と備えがあれば、トラブルを最小限に抑え、大切な家電と快適な生活を守ることができますよ。
