「新しくパソコンを買ったけど、まだ家のネット環境が整っていない…」
「セキュリティが心配だから、重要な作業はネットに繋がないパソコンでしたい」
「子供にパソコンを使わせたいけど、いきなりインターネットは不安…」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
インターネットが当たり前の現代、パソコンをネットに接続しないで使うという選択は、少し特殊に感じるかもしれません。しかし、セキュリティの強化や作業への集中など、オフラインならではのメリットもたくさんあるのです。
問題は、「どうやって設定するの?」「ネットなしで一体何ができるの?」といった具体的な方法ですよね。
ご安心ください。この記事では、パソコンをネットに接続しないで使う方法を、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します!
Windows11をネット接続なしでセットアップする具体的な手順から、オフライン環境でできること、さらには気になるウイルス対策まで、あなたの疑問をこの記事一本でまるっと解決します。
実は、いくつかのポイントさえ押さえれば、パソコンはネットに繋がなくても十分に活用できるんです。ぜひ最後までご覧いただき、あなただけの快適なオフラインPC環境を構築してください。
そもそも…ネットに繋がないパソコンはアリ?メリット・デメリットを解説
「パソコンはインターネットに繋いで使うもの」というイメージが強いですが、本当にそうでしょうか?まずは、あえてネットに接続しないで使うことのメリットとデメリットを整理してみましょう。これを理解することで、あなたにとってオフラインでの利用が本当に最適なのかが見えてきます。
ネットに繋がない3つの大きなメリット
ネットから物理的に切り離されたパソコンは、まさに「デジタル時代の駆け込み寺」とも言える存在。そのメリットは主に3つあります。
- ウイルス感染のリスクを極限まで低減できる
言うまでもなく、これが最大のメリットです。コンピューターウイルスの感染経路のほとんどはインターネット経由。ネットに繋いでいないパソコンは、外部からの不正アクセスやウイルス攻撃の脅威から物理的に守られています。個人情報や機密データを扱う作業には最適です。 - 作業に集中できる環境が手に入る
インターネットは便利な反面、SNSの通知やニュースサイト、動画サイトなど、誘惑の宝庫でもあります。ネットに繋がらない環境は、こうした distractions(注意を散らすもの)を強制的にシャットアウト。文章作成やプログラミング、データ整理など、集中力が求められる作業の効率が劇的に向上します。 - 子供にも安心して使わせられる
子供にパソコンを使わせる際、有害サイトへのアクセスやネットいじめ、SNSでのトラブルなどが心配ですよね。オフラインのパソコンなら、そうした心配は一切無用。プログラミング学習やお絵かき、文書作成など、創造性を育むツールとして安全に提供できます。
知っておくべきデメリットと注意点
もちろん、良いことばかりではありません。オフライン利用には、相応のデメリットや不便さも伴います。
- 情報の検索ができない:当然ですが、知りたいことをすぐにWeb検索することはできません。
- OSやソフトのアップデートが面倒:セキュリティパッチや新機能の追加など、通常は自動で行われるアップデートが手動になります。
- クラウドサービスが使えない:GoogleドライブやDropboxなどのオンラインストレージ、Webメールなどは一切利用できません。
- データの共有が手間:他の人とデータを共有するには、USBメモリなど物理的な媒体が必要になります。
- ソフトウェアの購入・インストールが難しい:最近のソフトはダウンロード販売が主流のため、インストーラーを別途用意する必要があります。

【実践】Windows11をネット接続しないでセットアップする裏ワザ
「よし、オフラインで使ってみよう!」と決心した最初の関門が、パソコンの初期設定(セットアップ)です。特にWindows 11 Homeエディションは、初期設定でインターネット接続とMicrosoftアカウントでのサインインを強く要求してきます。
しかし、ご安心ください。ここでは、その要求を回避して、ネットに接続せず、ローカルアカウントでWindows 11をセットアップする「裏ワザ」を画像付きで詳しく解説します。Windows 11 Proの方はもっと簡単ですので、そちらも併せて紹介します。
対象OSと注意点
- 対象OS: Windows 11 Home, Windows 11 Pro
- 注意点:
- この手順はOSの仕様変更により、将来使えなくなる可能性があります。(本記事は2023年時点の情報を基にしています)
- ノートパソコンの場合、キーボードの仕様によって「Shift」+「F10」が「Fn」+「Shift」+「F10」となる場合があります。
- 自己責任での作業をお願いいたします。
Homeエディション向け:コマンドを使ったセットアップ手順
Windows 11 Homeの場合、少しだけコマンド入力が必要になります。難しく聞こえるかもしれませんが、手順通りに進めれば誰でもできますので、落ち着いて進めていきましょう。
- STEP1:「ネットワークに接続しましょう」画面を開く
言語やキーボードレイアウトの設定を進めていくと、「ネットワークに接続しましょう」という画面が表示されます。ここで、キーボードの「Shift」キーを押しながら「F10」キーを押します。 - STEP2:コマンドプロンプトを起動しコマンドを入力
黒い画面(コマンドプロンプト)が表示されます。ここに、以下のコマンドを1行ずつ入力し、その都度「Enter」キーを押します。
まず、cd oobe
と入力してEnter。
次に、BypassNRO.cmd
と入力してEnter。
コマンドを入力すると、パソコンが自動的に再起動します。 - STEP3:再起動後、設定を再度進める
再起動後、再び言語やキーボードレイアウトの設定画面から始まります。同じように設定を進めていくと、先ほどと同じ「ネットワークに接続しましょう」の画面が表示されます。しかし、今回は右下に変化があるはずです。 - STEP4:「インターネットに接続しません」を選択
先ほどはなかった「インターネットに接続しません」という選択肢が表示されています。これをクリックします。 - STEP5:「制限された設定で続行」を選択
次に表示される画面で「制限された設定で続行」をクリックします。
- STEP6:ローカルアカウントを作成する
「このデバイスを使うのはだれですか?」という画面が表示されたら、成功です。ここで入力した名前が、オフラインで使うための「ローカルアカウント」になります。あとは画面の指示に従ってパスワードやセキュリティの質問を設定すれば、初期設定は完了です!

Proエディションならもっと簡単!
Windows 11 Proエディションをお使いの場合、上記のようなコマンド入力は不要です。最初から「ネットワークに接続しましょう」の画面で「インターネットに接続しません」という選択肢が表示されています。
そのため、手順は非常にシンプルです。
- 「ネットワークに接続しましょう」の画面で「インターネットに接続しません」を選択。
- 「制限された設定で続行」を選択。
- ローカルアカウントを作成する。
企業での利用などを想定しているProエディションは、オフラインでの利用にも配慮されているため、セットアップが簡単になっています。
必見!ネットに繋がってないパソコンでできること10選
無事にオフラインでのセットアップが完了したところで、次に気になるのは「いったい何ができるの?」ということですよね。インターネットに接続していないと何もできないと思われがちですが、実はパソコン単体でできることは意外と多いのです。ここでは代表的な10個の活用方法をご紹介します。
① Officeソフトでの文書作成・編集
Word(ワード)、Excel(エクセル)、PowerPoint(パワーポイント)といったOfficeソフトは、基本的にインターネット環境がなくても問題なく使えます。
- Word: 報告書や町内会のお知らせ、年賀状の文面作成など。
- Excel: 家計簿の作成、住所録の管理、データ集計など。
- PowerPoint: プレゼンテーション資料の作成、スライドショーの作成など。
仕事の資料作成からプライベートな書類作成まで、幅広く活躍します。ただし、後述するライセンス認証の問題には注意が必要です。
② 写真・動画の管理と編集
デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真や動画をパソコンに取り込み、管理・編集することができます。専用の編集ソフトを使えば、明るさの調整やトリミング、不要な部分のカット、テロップの挿入など、本格的な編集作業もオフラインで完結します。
③ DVDやBlu-rayでの動画鑑賞
パソコンにDVDドライブやBlu-rayドライブが搭載されていれば、市販の映画ディスクやライブ映像などを楽しむことができます。大画面で迫力のある映像を楽しめるのは、パソコンならではの魅力ですよね。
④ 音楽の管理・再生
音楽CDをパソコンに取り込んで、自分だけの音楽ライブラリを作成できます。iTunesなどの管理ソフトを使えば、プレイリストを作成したり、曲情報を編集したりと、快適な音楽ライフを送ることができます。
⑤ プログラミング学習・開発
プログラミングの学習や開発も、多くはオフライン環境で行うことができます。プログラミング言語のエディタやコンパイラ(プログラムを実行できる形に変換するソフト)を一度インストールしてしまえば、あとはネット接続なしでコードを書き、実行し、学ぶことができます。
⑥ ダウンロード済みのゲームをプレイ
オンライン認証が不要な、いわゆる「買い切り型」のゲームであれば、一度インストールしてしまえばオフラインで心ゆくまでプレイできます。長編RPGなどをじっくり楽しむのに最適です。
⑦ ファイルやデータの整理
パソコンの基本的な機能であるファイルの整理も、もちろんオフラインでできます。写真を用途別にフォルダ分けしたり、不要なファイルを削除したりして、パソコンの中をスッキリさせましょう。
⑧ e-book(電子書籍)を読む
あらかじめダウンロードしておいた電子書籍は、オフラインで読むことができます。小説や漫画、ビジネス書などをパソコンの大画面でじっくり読むのも良いものですよ。
⑨ 年賀状や各種書類の作成
専用の年賀状作成ソフトを使えば、デザインの作成から宛名印刷までオフラインで完結します。他にも、履歴書や職務経歴書など、各種書類の作成にも便利です。
⑩ 家計簿の管理
Excelを使うのはもちろん、市販の家計簿ソフトをインストールすれば、より詳細な収支管理が可能です。レシートの情報を入力し、月々の支出をグラフで確認するなど、節約にも繋がります。
要注意!Office製品をオフラインで使う際の大きな落とし穴
先ほど「Officeソフトはオフラインで使える」と紹介しましたが、実はここには非常に重要な注意点があります。これを知らないと、「ある日突然Officeが使えなくなった!」という事態に陥りかねません。個人でオフライン利用を考えている方は必ずご確認ください。
通常のOfficeは定期的なネット認証が必須
現在主流のMicrosoft 365や、パソコンにプリインストールされているOffice 2021などの個人向け製品は、不正利用を防ぐため、定期的にインターネット経由でライセンスの有効性を確認する仕組みになっています。
つまり、たとえ初回のライセンス認証(アクティベーション)を済ませていたとしても、長期間インターネットに接続しない状態が続くと、ライセンスが有効であると確認できなくなり、Office製品の機能が制限されてしまうのです。

ライセンス認証が切れるとどうなる?
ライセンス認証が確認できない状態になると、Officeソフトは「機能制限モード」になります。このモードでは、以下のようになります。
- ファイルの閲覧や印刷はできる。
- ファイルの新規作成や編集、保存といった基本的な操作が一切できなくなる。
これでは、実質的にOfficeソフトが使えないのと同じですよね。
完全オフラインで使うなら「Office LTSC」一択だが…
では、完全にオフラインでOfficeを使い続ける方法はないのでしょうか?
実は、一つだけ方法があります。それは、法人向けの「Office LTSC」という製品を利用することです。LTSCは “Long-Term Servicing Channel” の略で、インターネットに接続できない特殊な環境(工場の生産ラインや医療機器など)での利用を想定して作られています。
このOffice LTSCは、一度ライセンス認証を行えば、その後インターネットに接続しなくても永続的に使い続けることができます。
個人で導入するのは現実的ではない理由
「それならOffice LTSCを買えばいいんだ!」と思うかもしれませんが、残念ながら個人での導入は非常にハードルが高いのが実情です。
Office LTSCは「ボリュームライセンス」という企業向けの一括契約で提供される製品であり、個人が家電量販店などで気軽に購入できるものではありません。入手するには専門の販売代理店を通じて複雑な手続きを踏む必要があり、コストも高額になります。
結論として、個人がパソコンを完全オフラインで利用する場合、Officeソフトの永続的な使用は現実的ではないと考えておくのが無難です。月に一度など、定期的にネットに接続してライセンス認証を行う運用が必要になります。
最重要!ネットに繋がないパソコンのウイルス対策はどうする?
「ネットに繋がないんだから、ウイルス対策は必要ないでしょ?」
そう考えるのは非常に危険です。インターネットに接続していなくても、ウイルスに感染するリスクはゼロではありません。オフライン環境だからこそ、しっかりとしたウイルス対策が重要になります。
なぜウイルス対策が必要?USBメモリからの感染リスク
オフラインPCがウイルスに感染する最大の経路、それはUSBメモリや外付けHDDなどの外部記憶媒体です。
例えば、以下のようなケースが考えられます。
- ネットに繋がっている別のパソコンでダウンロードしたファイルを、USBメモリ経由でオフラインPCに移す。
- 友人や同僚からUSBメモリでデータを受け取る。
- 外出先のプリンターで印刷するためにUSBメモリを使用する。
もし、これらのUSBメモリやファイルがウイルスに汚染されていた場合、オフラインPCに接続した瞬間に感染してしまいます。一度感染してしまうと、個人情報が抜き取られたり、ファイルが破壊されたりする危険性があります。
オフライン環境でのウイルス対策方法
オフライン環境でのウイルス対策は、通常の対策とは少し異なります。ポイントは「定義ファイルのアップデート」です。
- オフライン対応のセキュリティソフトを導入する
まずは、セキュリティソフトをインストールすることが基本です。製品によっては、オフラインでの利用を想定した機能を持つものがあります。 - 別のPCで定義ファイルをダウンロードする
ウイルス定義ファイル(新しいウイルスを検知するためのデータ)は、日々更新されます。インターネットに接続できる別のパソコンを使って、セキュリティソフトメーカーの公式サイトから最新の定義ファイルをダウンロードします。 - USBメモリで定義ファイルを移し、手動でアップデートする
ダウンロードした定義ファイルをクリーンなUSBメモリに保存し、それをオフラインPCに接続して、セキュリティソフトを手動でアップデートします。
この作業を定期的に(できれば週に一度など)行うことで、オフラインPCのセキュリティを高いレベルに保つことができます。

【用途別】ネットに繋がないパソコンのおすすめモデルは?
ひとくちに「パソコン」と言っても、性能は様々です。ここでは、ネットに繋がない使い方を前提とした場合、どのようなスペックのパソコンを選べばよいのか、用途別にご紹介します。
文書作成や事務作業がメインならこのモデル!
WordやExcelでの書類作成、家計簿管理などが主な用途であれば、高いスペックは必要ありません。
- CPU: Intel Core i3 または AMD Ryzen 3 程度
- メモリ: 8GB
- ストレージ: SSD 256GB
このスペックであれば、基本的な作業は快適に行えます。ネットサーフィンをしない分、ストレージ容量も比較的小さくて済みます。価格も抑えめなモデルが多いので、コストを重視する方におすすめです。
写真・動画編集をサクサクこなしたいならこのモデル!
高画質な写真のRAW現像や、4K動画の編集など、クリエイティブな作業を行いたい場合は、ある程度の性能が求められます。
- CPU: Intel Core i5/i7 または AMD Ryzen 5/7
- メモリ: 16GB以上
- ストレージ: SSD 512GB以上
- グラフィックボード: NVIDIA GeForce や AMD Radeon などの専用GPU搭載モデルが望ましい
特にメモリ容量とストレージ速度(SSDは必須)が快適さを左右します。動画編集ではグラフィックボードの性能も重要になるため、予算に合わせて検討しましょう。
子供の初めてのパソコンにはこのモデル!
子供がプログラミング学習やお絵かき、タイピング練習などに使う場合は、耐久性や価格のバランスが取れたモデルが良いでしょう。
- CPU: Intel Celeron や Core i3 程度
- メモリ: 8GB
- ストレージ: SSD 256GB
- ポイント: 堅牢性の高いモデルや、画面サイズが大きすぎない13〜14インチ程度のノートパソコンが扱いやすいです。
ネットに繋がないことで有害サイトのリスクを排除できるため、安心して創造的な活動に集中させることができます。
どうしても必要!パソコンをWi-Fiなしでインターネットに繋ぐ方法
ここまでオフラインでの使い方を解説してきましたが、「年に数回だけソフトをダウンロードしたい」「どうしても調べたいことがある」など、一時的にインターネット接続が必要になる場面もあるかと思います。
自宅に光回線などの固定回線(Wi-Fi環境)がない場合でも、インターネットに接続する方法はあります。ここでは、主な4つの方法をご紹介します。
方法①:スマホのテザリングを利用する【一番手軽】
「テザリング」とは、お持ちのスマートフォンをモバイルWi-Fiルーターのように使い、パソコンをインターネットに接続する方法です。追加の契約や機器が不要で、スマホさえあればすぐに利用できるのが最大のメリットです。
- メリット: 手軽ですぐに使える。セキュリティも比較的高い。
- デメリット: スマホのデータ通信量とバッテリーを消費する。通信キャリアによってはオプション料金が必要な場合がある。
方法②:モバイルWi-Fiルーターを契約する
持ち運び可能な小型の通信端末(モバイルWi-Fiルーター)を契約する方法です。外出先でパソコンを使う機会が多い方におすすめです。
- メリット: 通信が安定している。複数台のデバイスを同時に接続できる。
- デメリット: 月額料金がかかる。ルーター本体の充電が必要。
方法③:公共のフリーWi-Fiスポットを利用する
カフェや駅、コンビニなどで提供されている無料のWi-Fiサービスを利用する方法です。費用がかからないのが魅力ですが、セキュリティ面での注意が必要です。
- メリット: 無料で利用できる。
- デメリット: セキュリティが脆弱で、通信内容を盗み見られるリスクがある。重要な情報の送受信は避けるべき。通信速度が不安定な場合がある。
方法④:自宅にネット回線を引く(光回線・ホームルーター)
もし頻繁にネット接続が必要になるなら、自宅にインターネット環境を整えるのが最も快適です。工事が必要な「光回線」と、コンセントに挿すだけで使える「ホームルーター」の2種類が主流です。
- メリット: 通信速度が速く安定している。データ通信量を気にせず使える。
- デメリット: 月額料金や初期工事費がかかる。
各接続方法の比較表
接続方法 | 手軽さ | 通信の安定性 | セキュリティ | コスト |
---|---|---|---|---|
スマホのテザリング | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | スマホの通信料のみ |
モバイルWi-Fi | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | 月額料金 |
フリーWi-Fi | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | 無料 |
自宅回線 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | 月額料金・工事費 |
ネット環境なしのパソコンに関するQ&A
最後に、ネットに繋がないパソコン利用に関してよくある質問をQ&A形式でまとめました。
A1. いいえ、絶対に必要というわけではありません。
本記事で紹介したように、文書作成や写真編集、DVD鑑賞など、インターネットに接続しなくてもできることはたくさんあります。ただし、OSのアップデートやOffice製品のライセンス認証など、定期的にインターネット接続が必要になる場面もあります。ご自身の使い方に合わせて、一時的に接続できる手段(スマホのテザリングなど)を用意しておくと安心です。
A2. 手動でアップデートする必要があります。
Microsoftの「更新プログラムカタログ」というサイトから、必要な更新プログラムを別のPCでダウンロードし、USBメモリ経由でオフラインPCに移して適用します。ただし、どのプログラムが必要かを判断する必要があり、専門的な知識が求められるため、初心者には少しハードルが高い作業です。セキュリティを維持するためにも、月に一度はテザリングなどで短時間ネットに接続し、Windows Updateを実行することをおすすめします。
A3. はい、使えます。
本記事の「Windows11をネット接続しないでセットアップする裏ワザ」で解説した手順で初期設定を行えば、「ローカルアカウント」という、そのパソコンだけで使えるアカウントを作成できます。これにより、MicrosoftアカウントにサインインしなくてもWindows11を利用することが可能です。
A4. 初期化(リカバリ)すれば問題ありません。
中古パソコンを前の使用者のデータのまま使うのは危険ですが、購入後に必ずOSの初期化(クリーンインストール)を行えば、ウイルスなどの心配はなくなります。初期化後のセットアップは、新品のパソコンと同じです。本記事の手順を参考に、オフラインでセットアップを進めてください。
まとめ:正しい知識で快適なオフラインPCライフを!
今回は、パソコンをネットに接続しないで使う方法について、設定方法から活用術、注意点まで詳しく解説しました。
最後に、この記事の重要なポイントを振り返ってみましょう。
- Windows 11 Homeでも、コマンドを使った裏ワザでオフラインセットアップが可能。
- ネットに繋がなくても、文書作成や写真・動画編集など、できることは意外と多い。
- 個人向けのOfficeソフトは定期的なオンライン認証が必須で、完全オフラインでの永続利用は困難。
- オフラインでもUSBメモリ経由のウイルス感染リスクがあるため、セキュリティ対策は必須。
- 一時的にネット接続が必要な場合は、スマホのテザリングが最も手軽で便利。
インターネットから距離を置くことで、セキュリティを高め、作業に集中できる環境を手に入れることができます。しかし、そのためにはオフライン利用特有のルールや注意点を正しく理解しておくことが不可欠です。
この記事が、あなたの「パソコンをネット接続しないで使いたい」という想いを実現するための一助となれば幸いです。
まずは、今回ご紹介したセットアップ方法に挑戦して、あなただけの快適なオフラインPC環境を構築してみてはいかがでしょうか。きっと、パソコンの新しい可能性が広がるはずです。